歯科疾患の予防

特にむし歯と歯周病は歯科疾患の中でも生活習慣病として考えられています。

一般的に、歯科と言えばムシ歯や入れ歯を連想される方が多いのではないでしょうか?
しかし、ムシ歯ばかりが歯科の疾患ではありません。
また、歯科では小さなお子さんからお年寄りまでが対象者となりますので、 年齢および世代別な視点から対象となる歯科疾患とその予防策を取り上げると以下のようになります。

世代別分類対象となる疾患予防策
妊 婦口臭、口内炎、歯肉炎、エプーリス、他定期健診、砂糖摂取制限
ブラッシング
乳幼児口内炎、外傷母乳保育、定期健診、砂糖摂取制限
ブラッシング
学 童口内炎、歯肉炎、外傷、顎関節症定期健診、砂糖摂取制限
ブラッシング
成 人口内炎、口腔粘膜疾患、歯肉炎、外傷、顎関節症
歯軋り、知覚過敏、智歯周囲炎(おやしらず)
歯牙欠損(ブリッジや入れ歯の適応症)
定期健診、砂糖摂取制限、食事指導
ブラッシング
高齢者口内炎、口腔粘膜疾患、口腔乾燥症、歯肉炎
外傷、顎関節症、歯軋知覚過敏、智歯周囲炎
歯牙欠損(ブリッジや入れ歯の適応症)
定期健診、砂糖摂取制限、食事指導
ブラッシング

 

その他の疾患感染症、骨髄炎、埋伏歯、過剰歯
のう胞、歯槽骨骨折、顎骨骨折、口腔腫瘍
舌痛症、咬合不全、嚥下障害、発音障
審美障害、顎変形症
不慮の事故で起こる外傷系以外は定期
健診がきっかけで見つかることもあり
ます


上記以外にも歯科で取り扱われ疾患にはさまざまなものがあります。
しかし、なんと言ってもムシ歯の治療が圧倒的な比率であることは事実です。
しかもムシ歯の治療が必要とされる患者さんの多く は、歯肉炎や歯周疾患を併発していることが多く、ムシ歯だけを治療すれば良いというわけにはいか ない現状があります。 発症してしまった歯科疾患に対して予防することを考えずにいると、 やがて歯を失う結果が待ち受けています。21世紀は予防の時代と言われています。 日本歯科医師会や厚生省も「8020運動」に代表されるように国民の皆様が歯科疾患の予防に対して 無防備な結果として歯を失わないようにスローガンを掲げています。

かかりつけ歯科医のもとで、予防、定期健診、治療という3つの柱を上手に管理された上で、 健康ですこやかな生活とおいしく食べられる人生を目指して多くの方々に「8020」を達成していただき たいと考えています。 自分の健康と自分の歯は自分で守れるように、あなたのかかりつけ歯科医院がお手伝いいたします。