歯周疾患

歯周病を予防する

歯周病はその文字があらわす如く”歯の周囲組織の病気”のことをいいます。 以前は歯槽膿漏(しそうのうろう)といわれていましたが、最近は歯周病または歯周疾患といわれています。 20才以上の成人を対象にしていますが、未成年者では歯肉炎としてとらえられています。 むし歯と歯周病は併発することが多いため、歯周病の予防を考えることはむし歯の予防にもつながります。

下顎前歯部歯肉初診時(下顎前歯部歯肉)
歯石除去とブラッシングにて改善歯垢の中の連鎖球菌(ストレプトコッカスミュータンス)の電子顕微鏡図です。

歯周病の症状

こんな症状があったら歯周病です。

  • 歯をみがくと出血する
  • 口臭がある
  • 朝、起きたとき口の中がネバネバする
  • 歯が浮く感じがする
  • 歯肉が充血して赤くなっていたり、押すと膿がでる
  • 歯が長くなってきた
  • 歯が移動して隙間が空いてきた
  • 冷たい物がしみる
  • 歯がグラグラと動く
  • 硬い物が噛めなくなってきた
下顎前歯部歯肉初診時(下顎前歯部歯肉)
歯石除去とブラッシングにて改善2週間後(歯石除去とブラッシングにて改善)

歯周病の予防

歯周病は生活習慣病です。
原因はむし歯と同じでプラークですが、原因となる細菌の種類はちょっと違います。 また、歯周病の発症と進行に拍車をかけるリスクファクター(危険因子)の問題も無視できません。
①歯周病のリスクファクター
  {細菌因子:プラーク} {環境因子:ストレス、喫煙} {生体因子:年齢、糖尿病、遺伝、種族}
②予防のための考え方

  • プラークを付着させない食生活  
  • プラークが付着しても確実に取り除く習慣をつける
  • プラークに負けない抵抗力のある体にする